Postscript/PDFの印刷

PostscriptPDF は、両方ともAdobeが開発した印刷物 用のファイルフォーマットです。 www.hanabusa.netでは、 ほとんどの資料をPostscript及びPDF形式で公開しています。


Un*x環境を使っている場合

大部分のUn*x環境では、標準でPostscript印刷をサポートしていると思い ます。ですので、PostscriptとPDFの両方のフォーマットで公開されている場 合、特別何かこだわりあったりするのでなければPostscript版をダウンロード するのがよいでしょう。

www.hanabusa.netで公開しているPostscriptは、gzip圧縮されているので、まず以下のようにして展開してください。

$gzip -d hogehoge.ps.gz

印刷は、lprかlpを使って、次のようなコマンドで行います。

$lpr hogehoge.ps
$lp hogehoge.ps

また、画面で見るだけなら、gvを使えばよいでしょう。gvgzip圧縮に対応しているので、圧縮されたPostscriptもそのまま表示できます。

$gv hogehoge.ps
$gv hogehoge.ps.gz

Un*x環境でPDFを印刷する

https://www.hanabusa.net/では、PostscriptとPDFの両方の形式を用意していますが、他のサイトではPDF版しか手に入らないことが多々あります。 そのような場合は、Ghostscript付属のpdf2psを使ってPostscriptに変換するか、AdobeAcrobat Reader(Un*x版FTP)を使います。それぞれ一長一短があるので、試してみて良さそうな方を使うのがよいかと思います。

$pdf2ps hogehoge.pdf hogehoge.ps
$acroread hogehoge.pdf

Windows/Macintoshを使っている場合

Windows/Macintosh環境では、Postscriptを持っていって印刷するより、PDFをAdobeAcrobat Readerで印刷する方が手軽だと思います。

Windows/MacintoshでPostscript

WindowsでPostscriptを使おうというひねくれ者は、GhostscriptGS Viewをインストールしましょう。インストール方法はGoogleなどで検索すればいろいろ見つかります。

WindowsやMacintoshにGhostscriptをインストールすると、Postscriptを読めるようになるだけでなく、Adobe Postscript Driverと一緒に使うことで、Acrobatを持っていなくてもPDFを作れるようになります。


印刷テクニック

Un*xシステムを使って、割付印刷や拡大縮小をする方法を簡単にまとめておきます。 WindowsやMacintoshを使っている場合、プリンタドライバが割付印刷などを行うのでここでは説明しません。

拡大・縮小

psresizeコマンドで簡単にできます。たとえば、A4のデータをA3用に変換するなら、以下のようにします。

$psresize -pa3 -Pa4 input.ps output.ps

A4製本

A4サイズで製本する場合、両面印刷できるプリンタがあれば簡単ですが、そうでない場合は片面ずつ刷る事になります。以下のように、psselectで表面と裏面に分割して印刷します。

$psselect -o input.ps fore.ps
$psselect -e input.ps back.ps

A5製本 その1

A4片面印刷を2つ折りにして印刷する場合、psnupを使って2ページを1枚にまとめます。

$psnup -2 input.ps output.ps

A5製本 その2

A4両面印刷からA5サイズを製本する場合、pstopsとpsnupを組み合わせるとA5製本その1の場合に比べて紙を節約できます。印刷した物をすべて2つ折りにして、袋になっている方を綴じると本のようになります。

$pstops 4:1,2,3,0 input.ps | psnup -2 > output.ps

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